発達障害だったわたしへ

自閉症と虐待サバイバー/光はまだ、こそばゆいけれど……書いて見つめて生きていく/元全国紙記者/半分未練、半分隠居なう

21世紀の楽しい精神障害者

雨は天然のデパス

やったー。今日はやっと雨だ。雨のにおいが好き。雨だと窓の外に咲く薔薇がいつもより生き生きと咲いているように見える。緑も色濃く見える。なによりも、雨が降ると、ゆるされてるような気持ちになれるところが好きだ。 雨が降らないと、ただでさえじっとし…

どこまでが発達障害で、どこまでが能力の問題か分からないから苦しい

障害者グループホームと就労支援施設を見学した 退院後の選択肢をいろいろ考えていくにあたって今日は、デイケア施設の見学に行く予定になってたけど、体調が悪いのと気がのらないのとかで中止させてもらった。デイケアは、簡単にいえば、精神障害者の日中の…

自閉症さんの永い言い訳(4)

このブログを始めて、どこがどう発達障害で、自閉症だとかさっぱりわからない、とか、診断がおかしいんじゃないか、といった指摘をいただいた。私も、どこがどう発達障害で自閉症なのかを説明しろと言われてもうまく説明できない。どういう基準にあてはまっ…

自閉症さんの永い言い訳(3)

祖母にとっての孫の私からしてみれば、どんなに母が私を人質にとって、親族が見ている前で葬式をボイコットして、派手に暴れて、逃亡をはかって、祖母に愛されてないアピールしたところで、無駄な努力に映った。祖母は、母のそんな気持ちをくみとれるような…

自閉症さんの永い言い訳(2)

師範学校の国語の先生をしながら、自称文学者だった祖父のもとには、亡くなる数日前から、兄弟や親戚をはじめ、ナゾな文学者仲間が全国からたくさん駆けつけた。祖父に短歌を作って呼びかけてみたり、祖父を囲んで懐かしの曲を歌ったりとにぎやかで、家族で…

自閉症さんの永い言い訳(1)

私が18歳まで過ごした静岡の家には、山茶花(サザンカ)の生垣が植えられていて、秋には鮮やかなピンク色の花を咲かせた。幼いころは、年に数回、庭師さんが来て、庭の木々や植物をはじめ、生垣を丁寧に整えてくれた。私はその様子をじーっと眺めたり、剪…

缶コーヒーが楽しみなのか、それとも缶コーヒーしか楽しみがない世界なのか

いま入院している施設の近くには、自動販売機がある。たかが自動販売機、されど自動販売機だ。長期にわたって入所している精神病患者たちにとって、わずか数百メートルにも満たないお散歩コースに、この自販機があるかないかで、楽しみが大きく変わってくる…

発達障害の自分を認めることは、母を「ゆるす」ことにつながるかもしれない

絶縁した母が、毎晩夢に出てきます 私が「発達障害」について語ることは、母を「ゆるす」ことと表裏一体なんじゃないかなと、ふと思った。 いわゆる絶縁というものをして、10年近くなる。こんなに私は、バスや電車にすら乗れない母がもう追いかけてこない…

そのうち「発達障害」という言葉に飽きていくでしょう

「発達障害」が云々という話をすることは、あらゆるポジショントークの一つにすぎなくて、私はとても飽きっぽいので、そのうち飽きると思ってる。 というか、私が24時間365日「私は発達障害」なんて思って生きているかといったら全然ちがって、朝からひ…

精神科病棟で身体拘束をされてみて

いま入院している病院は、ほんと信じてもらえてるんだなあと思う。外出も基本的に自由で、どこに行くかとかましてや何をするかとか、誰かと会うかとか、なにも聞いてこない。広い原っぱで放牧されている牛になっているかんじ。ほかの患者さんも、それぞれの…

マルセイは精神障害者じゃなくて六花亭のバターサンド

突然ですが、警察の隠語で、精神障害者のことを「マルセイ」と言います。精神障害者の精にマルを囲んで、マルセイです。 全国紙の新聞社に入社して配属された横浜支局というところで、まず担当したのが神奈川県警の警察署(サツ)担当だった。いわゆるサツ回…

退院、なにがめでたい

病気でも治らない病気があることを知ったのは、いつからだろう。幼稚園のもも組さん(年中)のときだった。スクールバスを降りて家に帰って、いつものように「おじいちゃま、ただいま」と言って、祖父の部屋に行ったけど、いつものように祖父は「おかえり」…

発達障害でNHK記者をクビになった私が思う、NHKの「発達障害プロジェクト」

上司「障害者だから記者の仕事はムリ」私「ちょっ……」 NHK秋田放送局の上司から、発達障害であることを理由に契約の終了を言い渡されたのは、今年2月のことでした。 会議室に呼び出され、「これからもこの仕事を続けていきたいですか?」と聞かれ、私は「も…